さんびる文化センタープラバホール

プラバホールのパイプオルガンについて

昭和61年、施設開館時に、「国際文化観光都市に相応しい薫り高い文化創造の拠点施設の象徴」として、プラバホールにパイプオルガンを設置しました。中四国地方の公共ホールでパイプオルガンを設置しているのはプラバホールだけであり、開館時から専属オルガニストを配置し、「0歳から入れるコンサート」「クリスマスオルガンコンサート」などの公演や、パイプオルガン内部に入り仕組みを学ぶ「オルガン探検隊」、専属オルガニストのレッスンを受ける「パイプオルガン学園」など、多様なオルガン事業を実施し、多くの市民の皆様にご来場・ご参加をいただいてきました。

令和4年から実施した松江市総合文化センター大規模改修工事に合わせ、パイプオルガンもオーバーホール(分解点検修理)を実施しました。今後は、「学校教育におけるパイプオルガンの活用」や「気軽に来場できる演奏会の定期開催」など、子どもたちをはじめ、より多くの市民の皆様にパイプオルガンを身近に感じていただけるよう、様々な事業を展開してまいります。

令和6年4月

プラバホールのパイプオルガン

製作/ドイツ・ベッケラート社

ハンブルグにある老舗のオルガン製造工房。
バロック時代のオルガン製造家シュニットガーの名器の修復を手がけていることで有名です。


オルガンの中は地下から3階、屋根裏部屋に分かれています。
屋根裏部屋には3段鍵盤のパイプが収められており、表のシャッターの開閉によって音量の調節が可能です。

パイプ本数/2583本

一番長いパイプは約6m、一番短いパイプは1cm。金属のパイプは錫と鉛の合金、木製のパイプはオーク材。

ストップ数/36ストップ

音色が異なる36種類のパイプ群が本体の中に入っています。演奏台の左右に見える白く丸いノブ(ストップ)を操作して、音色を組み合わせていきます。鍵盤同士をつないで音を出す装置等もあり、ノブは48個あります。

演奏台/第1~第3鍵盤各58鍵・ペダル鍵盤32鍵

オルガンは楽器のコンセプトや時代により、鍵盤の数や色やデザイン、素材は変化します。プラバホールのオルガンの手鍵盤は各58鍵しかありませんが、音域はピアノ(88鍵)より広いのです。

オルガン仕様